自然観察会での注意事項

自然観察会は、基本的に「山菜狩り」や「昆虫採集」のように採集することを目的としていませんので、むやみに草花や木を折ったり、昆虫などの生き物を採集したりせず、自然のありのままを「観察」してください。
観察のためどうしても採集する場合は、最小限の量にし、必要以上に自然にダメージを与えないように注意し、観察後はできる限り元の状態に戻すようにしてください。
また、観察時はリーダーの指示に従い、リーダーの前に出ないようにしてください。

自然観察会の持ち物など

服装

軽快に動くことができるスタイル、例えば長袖シャツ、長ズボン、運動靴が基本です。半袖シャツや短パンなど肌を露出するものは、ハチや毒虫などに刺されたり、木の枝や岩などで怪我をしたりということがありますので、あまりおすすめできません。
冬季には防寒具、湿地などの水辺では長靴、季節や観察地の状態にあわせて最適なものを選択し身につけましょう。軍手などの手袋類、帽子や雨具、タオルなども必需品です。
また、観察時には、両手が自由になるように、デイバックやウエストバックを活用し、手に荷物を持たないようにしてください。

観察用具など

「記録をとる」習慣をつけるためにも、フィールドノート ( メモ帳 ) と筆記具は必ずお持ちください。いつ・どこで・何が見られたのかといった記録は後々あなたの大切な資料になります。
次に観察用具ですが、観察するものによって持ち物は異なりますので、観察対象物や状況に合わせにあわせ、ルーペや双眼鏡、カメラ、図鑑や地図など選択してお持ちください。なお、野鳥を観察する場合には双眼鏡は必需品ですが、高倍率のものよりも7〜8倍程度の倍率で、なるべく視野が広いものが使いやすいでしょう。中には左右の色調や見え方が異なる質の悪い双眼鏡もあります。このようなものは、目を痛めるおそれがありますので、使用 ( 購入 ) 前によく確認し、特に子供には使わせないようにしてください。
カメラも観察したものを記録を残すためには必要なものですが、自然観察会は写真撮影会ではありませんので、撮影するときには周囲に迷惑をかけないように注意してください。心ない人の中には、写真を撮りたいがために通路以外の場所に踏み込み、周囲をよく確認せず自然を荒らしてしまう方がいます。撮影するときは、周囲に十分注意を払い、手短に撮影するようにしてください。

食事など

自然観察会は、基本的に2時間から3時間程度で、途中食事時間を挟むことはあまりありません。食事の要・不要はそれぞれの主催者に確認してください。飲み物は、水筒・ペットボトルなどの飲み物を必ず用意してください。途中で自動販売機などで買うことができない場所がほとんどです。わき水があっても、大腸菌などで汚染されている場合がありますので、絶対に口にしないようにしてください。

そのほかの持ち物

自然観察会では自然の中に入るのですから、怪我をしたり、虫に刺されたりよどのようなトラブルに逢うかわかりません。最低限の救急医薬品や持病のある方は常備薬を準備してください。あまり人里離れたところには入ることはありませんが、非常食や非常用の水 ( ペットボトル1本程度 ) 、携帯電話などの通信機器を持っていると安心できます。